【子どもの本音。質問で引き出せてる?】
コーチングは基本的に双方向のコミュニケーションが必要です。
そのために、相手の話を聴き、承認し、さらに質問をする。
そうすることで、相手が考え、言葉にしていくこと。
そして、自分の考えを整理・とるべき行動に気づく・実践・目標の実現・達成感/自己肯定感の創出につなげることが目的です。
ですので、言葉を引き出す「質問」スキルは非常に重要です。
この質問スキルをうまく使うと「行動に焦点をあてた質問」ができるようになり、「未来に向かう方法を子どもが見つける」ことができます。
前回は受容のために非言語コミュニケーションの大切さを解説しました。
それにプラスして、「相手を知る」ための「質問」スキルが重要になってきます。
コーチングをしていると、「もっと向上心を持って欲しい」「言われる前に自主性を持って取り組んで欲しい」と思いがちですが、それはまだ相手のことを知るための質問が少ないのです。
相手を深く知るには「自分に興味・関心があるな」と思わせるように質問を投げ掛けるのがコツです。
なぜなら、興味・関心を持ってくれていると感じると、その人に好感を持つからです。
そうして、関係を深めていくことで、その子の個性が徐々に分かるようになります。
どのような考え方をしているのかが分かるようになります。
それでも、どうしても上手く関係を深めることが出来ない場合、「タイプという視点」から個性を知ることも有効です。
例えば、
「この子は、みんなを指揮するのが得意で目標に邁進するリーダータイプだ。」
「飽きっぽいが、独創的な発想を持っている発明家タイプだ」
「決断するのに慎重派だが、周りとの協調性が高いサポータータイプだ」
「冷静に物事を判断し、着実に物事を進める堅実家タイプだ」
などです。
その、そのタイプの判断の一助に遺伝子検査を行うのも有効だと思います。
例えばスポーツ界では、国立スポーツ科学センターなどが幼児期に遺伝子検査を行い、その子の個性を発揮できる環境を整えてあげることで、スポーツのエリート教育を施しています。
この取り組みは、意外と歴史が長く、今年のオリンピックに出場した選手の中にも数多くの選手が遺伝子検査を実施しているようです。
このように、子どもを深く知ることで、「質問」スキルに幅が出ます。
そうすると、コーチングが上手くいき、より子どもの可能性を伸ばしてあげる環境づくりができると思います。
次回は、「傾聴」スキルについて解説していきたいと思います。