【子どもの本音、本当に引き出せてる?】
今日は傾聴スキルについてです。
傾聴スキルは、読んで字のごとく「相手の話を聴く」ことです。
そんなことは「分かっている」という声が聞こえてきそうですが、反対に「自分の話をしっかり聴いてもらった」という経験は少ないのではないでしょうか?
つまり、みんな傾聴することができているつもりでも実はできていないのかもしれません。
また、中学生から高校生くらいのお子さんへのコーチングを意識して相手の話を聴いてみると、以下の返答が返ってくることも多いかもしれません。
「さぁ・・・」
「わからない・・・」
「別に・・・」
これは、子どもが自発的にまだなれていないためです。
この返答が返ってきてからが、コーチングの本領発揮となります。
では、子どもが自発的に考えられるための「傾聴」スキルとはどのように行うのでしょうか?
その第一歩は、前回解説した「受容」にあります。
まずは、「何を言っても大丈夫だ」と思ってもらえる環境を作ること。
これが何より先決です。
そのために、
- 「ただ話を聴く」こと
- 「あなたの話は聴くに値する」「あなたの存在が大切だ」というメッセージを送ること
- 「何を言っても否定しないな」と思ってもらうこと
これらを実行することで、子どもの警戒心を解いてください。
そうすると、思いがけない「子どもの本音」が引き出せる可能性が一気に高くなります。
そして、これらを実行するには、以下のスキルを活用してみてください。
・子どもの言葉を繰り返すバックトラック(おうむ返し)
→繰り返すことで、子ども自身の考えが明確化されます。
・否定せず賛同してあげること
→否定されると、本音を引き出しづらくになります
・相手の言葉の裏にある感情を推し量る質問を行う
→「それで?」「それから?」「もっと聞かせて」などのフレーズを活用する。
・相手の話すペース、声のトーンに合わせる
・相手の気持ち・考えが正しいか確認する
これらの傾聴スキルを上手く活用すると、「相手が勝手にしゃべって、勝手に気づく」瞬間が訪れるでしょう。
このように、相手の話を否定せず、じっくり話を聴いていくことで、相手は「自分の考えを話しやすく」なり、「本音を引き出す」ことに近づいていきます。
なので、「話しやすい環境を作る」、「子どもの話を真剣に受容する」ことで、「本音を引き出し」、「子ども自身が自分で気づきを得られる」ことができるようになるのです。
それでは、次回は「承認」スキルについて解説していきたいと思います。