【目標へのギャップを乗り越えるには?】
コーチングを行う上で、避けて通れないのが、子どもの目標と現状のギャップです。
目標と現状が明らかになると、必ずその間にギャップが生じます。
そのギャップを埋める対策を「子ども自身が探る」ことを助けるのが、コーチである大人の役割です。
そして、そのギャップを埋めるためのキーワードは「子どもが自分ごと」としてギャップを捉えること、つまり自分で変えることのできる部分に焦点を当てるようにします。
そのための質問として、以下の4点が有効です。
①自分がコントロールできることとできないことを分別する
「自分で変えれないことは何?」
「自分で決めれることは何?」
②自分ごととしての解決策を考える
「その人にそうしてもらうにはどうすればいいかな?」
「自分の行動の何を変えればうまくいきそうかな?」
「相手にどう伝えたら分かってもらえるかな?」
③今、自分ができることを具体的に考える
「何からだったらできそう?」
「今日ひとつだけやるとしたら何をやる?」
「10分、時間を作るとしたらいつ作ろっか?」
④原因の一部が自分にあると仮定する
「もし、言い方を変えるとしたら?」
「今までと違うやり方をするなら?」
「自分から行動を起こすとしたら、どう行動する?」
ここで注意しなければいけないのは、「人のせいにしないで自分ごととして考えなさい」というような強いる質問になってはいけないことです。
恐らく子ども自身も本当は自分の行動次第で状況を変えれることを頭では分かっていると思います。
あくまで、子どもに共感しつつ、「答えは子ども自身が持っている」ということを忘れずに、接していきましょう。
次回は、子どもが返答に困っている際に使える「提案スキル」について解説していきます。