【フィードバックと直感スキルにより、より子どもの本音を引き出そう】
フィードバックというと、指導する側から評価や指摘をするものだと思いがちですが、コーチングにおけるフィードバックとは、コーチが気づいた子どもの様子をただ伝えることです。
特に子どもの小さな変化を伝えてあげることは有効で、自分の気づいていない子どもの成長を教えてあげることで、子どもは成長を感じる機会を増やしていけるのです。
例えば、以下のように声がけしてあげるといいでしょう。
「こないだより丁寧に字を描けるようになってるね」
「前より早くできるようになったね」
「気付けるポイントが増えたね」
このように自分では気づきにくい変化を伝えることで、本人は「前進している」という実感を得ることができ、気づきや喜び、自己肯定感に繋がります。
【直感のスキルでより本音を引き出す】
直感スキルとは、コーチが感じた感覚を率直にフィードバックすることです。
例えば、大学受験を控えた子どもへの事例です。
コーチ「ちょっと感じたことがあるんだけど伝えてもいい」(許可スキル)
子ども「いいよ」
コーチ「本当はその大学に行くの迷ってないかなって思ったんだけど?」(直感スキル)
子ども「実はこの大学でやりたいことはできないのかもって思い始めてて・・・」
その後は、何がやりたいのか、どうしたらいいのかという本音を話してもらうようにし、本音をどんどん引き出しましょう。
このように、本人の気づいていない本音や気づいているけど認めたくない本音に迫ることができる。これが直感スキルです。
その際のポイントは、
・感じたらタイミングを逃さない
・伝えていいか許可をとる
・指示・命令・批判にしない
・受け取るかどうかは相手に委ねる
このようにフィードバックと直感スキルを使って、より子どもの本音を引き出すことで、コーチングは生きてきます。
ぜひ実践してみましょう!
次回は、コーチングの「沈黙スキル」についてです。