【子どもが自ら考えて行動を起こすIメッセージとは?】
今回は子どもを評価したり、指示を出したりせず、「私」を主語にした承認の言葉『Iメッセージ』についてです。
これを活用することで、子ども自身で自分の行動を鑑みる機会を与えられます。
その自分から湧き出た発想というのが、自発的な行動につながります。
では、Iメッセージとはなんなのか?それを以下に見ていきたいと思います。
今、多くの子どもがご家庭や学校で「〇〇しなさい」「〇〇してはダメ」という指示命令のメッセージを受けて生活しています。
しかし、本来子どもには、指示命令がなくても、自分で考え行動し、判断する力があります。
大人が意図せず、子どもが勝手に遊んでしまったり、話し始めてしまうなどはその例でもあります。
そこに、こちらの意図や感情を『伝える』ことで子どもたちの行動に変化が生じます。
例えば、あなたが5人くらいの子どもたちに勉強を教える塾の先生だったとします。
そこで、授業中私語が多く、まとまらないクラスがあったとします。
恐らく、大半の人は「静かにしなさい」「おしゃべりをやめなさい」と言った指示をするでしょう。
しかし、それで一時は静かになるかもしれませんが、しばらくするとまた私語が増え、繰り返し騒がしくなるでしょう。
なぜなら、子どもが考える時間がない、指示は一時的な効果しかないからです。
そこでIメッセージを使い、意図・影響・感情を子どもたちに伝えるのです。
例えば、
「今日は、どうしてもみんなに伝えたい大事な話をしたくてしっかり聞いて欲しくて来ました(意図)」
「みんながお友達と話していると、他の人が私の話が聞こえなくなると思います(影響)」
「ここは大事な話なので、みんなが協力して一生懸命聞いてくれたら、私は嬉しいです(感情)」
そして、話の最後には「〇〇の部分はみんな集中して聞いてくれたよね」と子どもへの承認の部分も忘れてはなりません。
子どもの行動や存在に対する感謝・承認の気持ちを必ず込めることで、子どもには「この人が感じていることを投げかけてくれている」と伝わり、こちらのメッセージを素直に受け取りやすい環境ができるのです。
是非、子どもの行動を承認しつつ、意図・影響・感情を伝えるIメッセージを活用して、子どもとの深いコミュニケーションをとってみてください♪
子どもとのお互いの時間が有意義になるでしょう!
次回は、危険もある「Youメッセージ」についてです。