【人を受け入れる雰囲気作り、あなたはできてますか?】
今回は、傾聴スキルを深掘りして、「受容」について解説していきたいと思います。
受容とは、「人を受け入れる」ことです。
どんなに上手い言葉で質問を投げ掛けても、この受容の体勢が取れていないと、子どもは敏感に察知し、本音を言いたがりません。
「質問=コーチング」ではないのです。
例えば、子どもが宿題をやらなかったとします。
その時に親が、怒った顔で腕組みしながら「怒らないから、なんで宿題やらなかったのかな?」
と言っても子どもは、「どうせ怒られるからなんとか誤魔化せないか」と考えたりするでしょう。
大人だって、上司に「なんで今月の売上達成してないの?」と詰められたら答えに窮するでしょう。
子どもも一緒です。
この時に必要なのが「受容」です。
受容で大事なポイントは、「言語でのコミュニケーション」ではなく、「非言語でのコミュニケーション」です。
「非言語のコミュニケーション?」
って思うかもしれませんが、簡単です。
非言語コミュニケーションとは、「音声」「顔」「身体」でのコミュニケーションを表します。
例えば、
「音声」
・声の大小
・声の高低
・話すスピード
・アクセント
・間の取り方
「顔」
・表情
・視線
・うなずき
「身体」
・姿勢
・身振り/手振り
・立ち振る舞い
などです。
もし、コーチングを試してみて上手くいかなかった場合、うまく意見を引き出せなかった場合、この「非言語のコミュニケーション」がうまくできていない可能性があります。
序盤の例のように、「言語のコミュニケーション」と「非言語のコミュニケーション」にギャップが生じているのです。
どうしても本音を引き出すこと、前向きな意見を引き出すことができないと感じたら、このギャップが生じていないか考えてみてください。
コミュニケーションの影響力は、
『顔・身体 > 音声 > 言語 』です。
そのため、まずは「顔・身体」→「音声」の非言語コミュニケーションにより、相手を受容する体勢を整えてください。
その後に質問スキルなどの「音声」、つまり言語コミュニケーションが必要となります。
それでは、次回は「質問」スキルについて解説していきたいと思います。